留学に必要な英語力をつけるロードマップの「4.選択肢問題」「5.リスニング」「6.リーディング」です。
いよいよ、問題形式ごとの対策を見ていきましょう。
【TOEFL】リーディング・リスニング対策【流れの理解で得点アップ】
4.選択肢問題
寧々さんから選択肢問題の解き方を教えてもらいました。
これは、TOEFLのリスニング、リーディングに取り組むうえで、めちゃくちゃ大事です。
選択肢の選び方は、
②選択肢を見る前に、一度、自分の頭の中で答えをつくる
③選択肢を見て、自分の頭にある答えと近いものを選ぶ
④他の選択肢を見て、消去法で消す
というように行います。
このやり方で解くと、最初は時間がかかりますが、正解率は上がります。
また、間違っている選択肢は間違っている理由があります。
間違っている理由を考えるということも、合わせてやるようにしました。
5.リスニング
TOEFLに向けた勉強で最も時間をかけたのは、リスニングです。
スピーキングでもライティングでも、リスニングが関係した問題があるからです。
留学でも、講義を聞けないと、困ってしまいます。
リスニング力アップは
②音は聞き取れるが、意味が理解できない
③音も意味もオッケー
という3段階があります。
トレーニングは、シャドーイングが一番効果があります。
シャドーイングで、一生懸命、音を追いかける力を身に着けます。
追いつくので精一杯なときは、意味がとれていません。
シャドーイングしながら、意味をとれるよう、何度も練習をします。
✓まずは公式問題集
公式問題集を使って、TOEFLのリスニングを解きます。
教材は『The Official Guide to the Toefl Test』などの問題集を使います。
やり方は、
②問題に答える
③聞けない問題は何度も聞く
④スクリプトを見る
⑤シャドーイング
という流れです。
そもそもスクリプトを読んでも理解できないことがあります。
読めないものは、聞けないので、そういう場合は、先にスクリプトの理解をしてから、シャドーイングを行います。
初めは、5分の音声を聞いて、「こんな長くて、難しい内容理解できない!」と思っていました。
それでも聞き続けると、耳が慣れていきます。
✓聞くときのポイントは、流れの理解
問題の大半は、講義です。
なので、構成としては、
・論点①+具体例①
・論点②+具体例②
のようになっています。
聞き終えたときに、「~~(テーマ)に関する話で、~~(論点①)と~~(論点②)という二点についての講義でした」と答えられるように意識をします。
たとえば、「旧石器時代に関する話で、当時の食生活と住居という二点についての講義」のように、聞きながら整理をします。
論点①から②に行くときは、話を展開する言葉(”Anyway”など)を言ったり、一息入ったりします。
慣れてくれば、「あ、今、論点①から②にうつったな」と聞けるようになります。
5分の講義をすべて理解しなくても、流れが整理されていれば、解答することができます。
✓メモの取り方
リスニングで大事なのは、メモです。
・何をメモするか
・どのようにメモをとるか
メモをとらない人もいるようですが、私はメモをとった方が点数がとれました。
ただ、メモに頼りすぎはNGです。
書いているときは、聞けません。
あくまでも、理解の補助として、最低限のメモにとどめましょう。
メモは、上で書いたように、「テーマ」と「論点」をメモします。
よく出る表現は、自分なりの書き方を決めるのもありです。
例えば、
increaseは↑、decreaseは↓のように、記号で書く
などです。
大事なのは、答え合わせをしたあとです。
間違えた問題を選んでしまったときは、解答に必要な情報を聞き取れていません。
あるいは、聞き取れたけれど、メモに残しておらず、忘れてしまっています。
メモを残しておいて、もう一度音声を聞きます。
なぜ答えに必要な情報をメモできなかったのかを、振り返ります。
これを繰り返すことで、自分に最適なメモが完成します。
✓慣れてきたらYouTubeで
YouTubeのシャドーイングです。
『CrashCourse』、『Bozeman Science』、『Ted』など、体系的にまとまったチャンネルがたくさんあります。
動画は、
・速度を調整できる
・字幕を出せる
という良さがあります。
最初は、0.75倍速で、字幕で見ながら理解して、あとはひたすらシャドーイングです。
6.リーディング
受験勉強で、あれほどの多くの長文を読んできたのに、日本人のTOEFLにおけるリーディングの平均は、海外の高校生並みのレベルです。
受験勉強の弊害として、日本人の多くは
読むスピードが圧倒的に遅いです。
受験では、日本語を読んでも分からないような、難しく、抽象度の高い内容の英文を多く読むことになります。
加えて、詳細を答えることを求められるのが多い。
結果、下のような癖がついてしまっています。
スラッシュを入れながら意味をとる
一字一句の意味をきちんと取ろうとしすぎる
TOEFLのリーディングで求められるのは、「要するに何か?」という全体理解、流れの理解です。
前から意味をサーっと取りながら、読んだあと「要はこういうことでしょ」と説明できる状態を目指します。
スラッシュを入れたりする読み方は、厳禁です。
✓時間配分
リーディングは、1題18分で読みます。
どのような時間配分で読むか、設問から読むのか、文章を読んでから設問を見るのか、などの読み方で、点数が変わります。
読み方の例として、
②設問は読まず、全体を6分(1段落1分くらい)で読んで、12分で解答する(文章→設問)
③設問は読まず、全体を2~3分で読み、15分で細かい部分を丁寧に読む(文章→設問)
などがあります。
それぞれ私もやってみましたが、最終的にたどりついたのは、③の読み方です。
①だと、全体の理解ができない。
②だと、せっかく6分もかけて読んだのに、結局問題を解くころには忘れてしまっていることが多かったです。
リーディングの出題は、細かい内容がほとんどです。
数分でさっと読んで「なるほど、こういう話だな」と理解して、該当箇所の一文か二文を正確に読むようにしました。
(だから、速読が結構大事です)
✓進め方
リスニングと同様、公式問題集を使い、リーディングの問題を解きます。
1題ずつ、18分の時間を測って解き、答え合わせをします。
悩んだ問題や、間違えた問題の原因を考えます。
間違えのパターンが見えてくれば、対策ができます。
主に、原因としては、以下のパターンがあります。
・文挿入/著者の意図についての問い、などの問題を間違える人…一文を正確にとる力が不足
・文章要約…全体を理解する力が不足
やりっぱなしにせず、解いたら、「次はこういうことに気を付けて読もう」と決めて、読むようにします。
TOEFLの問題に慣れたら、『What on Earth Happened?』を読みました。
1日30分です。
イラストが載っており、イメージして理解することに役立ちます。
※英語学習以外の留学に関する記事は、【費用を抑えたい人】海外大学院留学の進め方【エージェント頼り×】をご覧ください。
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