【アメリカの大学院】留学費用の内訳を公開!

コロンビア教育大学院

田原です。
公立高校の教員を休職して、コロンビア教育大学院で学んでいます。
今日は、お金についてまとめていきます。

【アメリカの大学院】留学費用の内訳を公開!

「アメリカの大学院ってどれくらいかかるの?」

と質問を受けました。

結論から書きます。
秋学期(9~12月)の生活費以外の出費は$43,967です。恐ろしいくらい高いですね。
うち、$43,225を奨学金として給付してもらう予定です。


私にとって、留学する前の一番の不安はお金でした。
(今も不安です!笑)
「1年で1000万円くらいって聞くけど、そんなの絶対無理!!」
「子どもも生まれるし、家も買っちゃったし、どうやってお金を工面すればいいの!」
と思っていました。

私は休職をしているので、留学中の稼ぎはゼロです。
県の教育委員会や学校からの金銭的サポートはありません。

ただ、アメリカの大学院への進学は、かなり様々なサポートがあります。
きちんと情報を集めて、準備を進めれば、誰でも海外進学できる可能性があります。

「どうせお金がかかるしな」と最初から諦めず、「どうしたらクリアできるか」と考えて、前向きに考えてほしいです。

以下、詳細を書きます。

1.出費

まずは、出費の内訳です。

授業料など $33,237
寮費など $7,856
保険料など $2,510
教科書代 $364
(合計 $43,967)

圧倒的に高いのは授業料。
コロンビア教育大学院(TC)の場合、1単位につき$1,839です。
私のプログラムは、32単位とれば卒業です。
今学期、私は18単位(授業6つ)履修する予定です。
手数料などを含めて、$33,237です。

次は、寮費。
私は、アメリカ人のルームメイトと、Bancroftという寮に住んでいます。
3人でのシェアとなると、もう少し値段が下がります。
秋学期の4カ月で$7,856なので、一月につき$1,956。
日本円にすると、一月につき約215,000円です。

残るは、保険料と教科書代。ここはどうしようもないですね。

そして、生活費です。
NYはとにかく物価が高い。

Hマートという日本の商品を扱ったお店があります。
納豆、カップラーメン、お茶漬けの粉など様々ありますが、値段は日本の2~3倍。
気にせず生活をすると、あっという間にお金がなくなってしまう。

私の食事は、朝は納豆ご飯/シリアル、昼はTCのカフェテリア/外でピザなど、夜はスーパー。
自炊ができないので、なんとか食費を抑えねば。
あとは、洗濯で$3(週1回)。スマホ代で月$15。週末に遊びにでかけると、また出費があります。

まだ見当がつきませんが、$5000~$6000くらいでしょうか。

2.奨学金

私は、奨学金を3つもらっています。
内訳は以下の通り。

①フルブライト奨学金 $29,182
②神山財団奨学金 $4,493
③TCからの奨学金 $9,550
(奨学金合計 $43,225)

秋学期は、生活費以外の出費をほぼ奨学金でカバーすることができました。
生活費は、預金から出すことになります。
ただ、春学期の方が単位数が少なく、授業料が少ない関係で、年間を通すと、自己負担はもう少し減る予定です。

①フルブライト奨学金の内訳

(フルブライト奨学金についての記事は「【フルブライト奨学金】合格のための3つのステップ【エッセーの書き方】」をご覧ください)

②神山財団奨学金の内訳

アメリカの大学で支給される奨学金は”Need-based Scholarship”(学費や生活を補える金銭的余裕がない学生)と”Merit-based Scholarship”(優秀な成績を修めた学生)の2種類です。

私がTCから受けたのはNeed-based Scholarshipです。
おそらく、地方公務員であることを考慮してもらったのかと思います。
大学に出願するときに「この奨学金を希望しますか?」の欄にチェックを入れれば、応募できます。

留学を検討していた当初は、こんなに奨学金を受けることができるとは思いませんでした。
ここに、奨学金に応募する人の「私なんてどうせ無理」という思い込みがあります。

奨学金を受けられる人数が限られているのは事実です。
「応募すれば誰でも取れる」と言っているわけではありません。
ただ、可能性を広げる方法はいくらでもあります。

私は公立高校の教員です。
留学経験はありません。
国際的な受賞歴もありません。
「高校の教員でもこうやって活動している人がいるんだ」と珍しさで採用してもらったのかなと思っています。

奨学金とは、海外で学びたいと思いながらも、金銭的な壁から、諦めてしまう人を支援するための制度です。
だから、現状でグローバルな経験がないからと言って、諦める必要は全くありません。
むしろ、そういう経験がない人こそ、挑戦してほしいと、財団の方々も思っているはずです。

奨学金は、自分の未来に投資をしてもらうことです。
奨学金を受けられるかどうかは、どれだけエッセーでその未来を語れるかにかかっています。
エッセーの書き方については、「【海外進学】エッセーを書く三つの柱【準備にかかったのは20万円】」をご覧ください。

また、渡米が近づいた頃、職場の先輩、大学時代の友人と姉から、餞別を受け取りました。
自由に学べる環境に身を置けることは、本当にありがたいです。

3.お金に関して

アメリカの大学の学費や生活費はたしかに高いです。高すぎます。
ただ、なんとなく「高いから無理だな」と考えるのではなくて、抑える方法や解決策は結構あります。

以下、私が考える金銭的問題を解決する方法です。

①奨学金を申し込む
②家族に相談する
③卒業生の平均年収を調べ、ローンを借りる
④ヨーロッパを併願する
⑤交換留学する

奨学金は調べると、本当にたくさんあります。
年齢などの条件を見ながら、ぜひ早めに準備をしてください。
(給付型の奨学金についてはこちらにまとめてあります)

とは言え、奨学金を必ずもらえる保証はないので、リスクヘッジが必要です。

まずは家族です。
私は、家族と話し、どこかで足りなくなったら、貸してもらえないかと相談しています。

次にローンです。
日本でも様々な種類の学生ローンがありますし、大学もあります。

ただ、借金するのは不安です。
そこで、“大学名 career outcome”で検索をします。
卒業生がどういう職業につき、どれくらいの年収をもらっているのか分かります。
「これくらい借金しても卒業後に返せそうだな」と予想を立てることができます。

あとは、アメリカの大学だけでなく、学費が安い大学も併願します。
具体的には、こちらの動画「【国外逃亡術】今注目の留学先ヨーロッパの大学5か国2020年ver」をご覧ください。

最後は、大学生だけですが、交換留学です。
コロンビア大にも多くの交換留学生が来ています。
彼らが払う学費は、日本の大学の学費です。
これはかなりお得な選択です。

このように様々な手立てがありますので、お金が原因で留学を諦めないでほしいなと思います。
以上、アメリカの大学院のリアルな金銭事情でした!

奨学金の一覧はこちらの記事「【留学準備】給付型奨学金の一覧」をご覧ください。

毎日の留学の様子はTwitter(@TaharaYusuke)で発信しております。
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